<第2期>10月27日(土)授業②

旅とメディア ~地域発ドラマと大河ドラマ~

学芸会:倉崎 憲 先生(NHKディレクター)


学生国際協力団体SIVIOを立ち上げ、ラオスで小学校を設立。でも・・世界を変えることは出来ないという感覚に陥り、自分たちの想い・活動を伝えるしかない!と旅先で撮っていた写真を使って、書籍「僕たちは世界を変えることは出来ない」の制作に協力。
後に映画化され撮影現場にも立ち会い、映画への興味が強まる。
 
 大学を1年休学して世界一周する中、インドで遺体が次々に焼かれていくのを目の前で見て「自分もいつか死ぬ」という焦燥感から映画監督になることを決心するとともに、その場でネットカフェに飛び込みアメリカ映画学校への入学を決めた。
大学卒業後、NHKに入局。山形の制作局ではドラマを作りたいとの思いから、現地の取材をする中で絵本「泣いた赤鬼」に出会う。「泣いた赤鬼 続編」をテーマにして地域発ドラマを制作。
現在は、2019年大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」の制作中。

アナログ的な体当たりでしか本当に良いものは生まれない。
一生一度、一日一生。

自分の夢を実現するきっかけが見つかれば、飛び込んでみましょう。
重い腰を上げることから、道は突然に開けることを確信してきました!
と、パッションに溢れ「今」を大切に生きている。
そんな倉崎先生の生き様に勇気をもらいました。

情報過剰時代 メディアとどうつきあうか
~明治の新聞からスマホニュースまでを通じて見えてくるもの~

社会:校條 諭 先生(メディア研究者)


 明治維新により日本は近代化の幕があけて、日刊の新聞というニューメディアが登場、マスメディアが成長していった。
その後、新聞は商品経済の発達や戦争などを背景に大衆メディアとして発展。
 戦後の高度経済成長期はマスメディア黄金期。テレビが登場して、新聞とともに2大マスメディアとして大量生産大量消費の時代を写し出した。豊かな生活実現ための家電や自動車などの商品情報を、番組や広告という形で発信するテレビの存在は急激に大きくなっていった。

 1990年代半ばにインターネットの一般普及が始まり、ソーシャルメディアの普及により以後総表現社会が進んでいる。そのような中、ニュースや話題を新聞社などから配信を受けて掲載し、無料で読めるキュレーションメディアが乱立、宅配の新聞が打撃を受けて収入面で大きな影響を受けている。幅広い取材網や取材のノウハウを持っている新聞社がこうして弱っていくと、社会的に大きな損失となる。新聞離れは若年層から進んでおり、影響を受けるのは時間の問題である。
 ネットのキュレーションメディアの大半は、個々の記事に読者がコメントを付けることがあたりまえになっている。シェアやフォローという形でさらに拡散される。その副作用としてフェイク(偽)ニュースがあとをたたない。従来の記事を読む(知識の消費)ためのメディアリテラシーにとどまらず、意見を表現・発信していくための力という意味のリテラシーが求められている。
以上のようなメディア革命が進行するもと、情報爆発とも言える状態となっている。そのような中で落ち着いた知的環境を守るには、自分の主読紙を決めて、そこを根拠地にニュースメディアとつき合うのが得策。情報の大海の中に自分の「小島」を作って、インプットだけでなく、再編・編集し直してアウトプットしていくことが「学び」となる。

講義の前半には、新聞を読むときの着眼点などを教えてくださいました。
情報過多の時代。受け取る私たちも情報に振り回されないように心がけていきたいですね。

地域のブランドを創る

社会:林 靖人 先生(信州大学 学術研究院 総合人間科学系 准教授)


 まず「信州たかもり熱中小学校への関わり」についてお話がありました。”もういちど7歳の目で世界を・・・” の合言葉が林先生の専門であり、自分のポリシーにすごく近い!コンセプトが非常に近い!ということで、信州たかもり熱中小学校の教頭に着任いただいたそうです。

■ブランドは、成長・進化する。「生み」~「育て」~「繋ぐ」の繰り返しであり、人の一生・種の継続に
近いもの。一定のイメージを維持することはとても重要。

■ブランドの成立は受け手と認知の共有。恋愛に似ている。
【自己】【相手】【競争】の三角関係を考えてみる。
【自己】自分の強みは?相手の興味関心があるのか?
【相手】自分との関係を作りたい!気にしてもらいたい!
【競争】ライバルとの差別化を図れるか
いかに自分に関心を惹きつけるかを考えることに似ているんです!まさに人の人生!

■最近では地域自体や、地域の名称をブランドと考える「地域ブランド」も提唱されており、その概念は広がりを見せている。
目指すべき方向性としては、競争ではなく共創と競創が産地形成につながる。
 
「もういちど7歳の目で世界を・・・」という熱中小学校の合言葉は、なんにでも強い好奇心を持つ子どもの気持ちを表現している。
今もその気持ちでいられるかを自分に問うことが大切。見方を変えると、世界は変わる。

信州たかもり熱中小学校について 64 記事
「もういちど7歳の目で世界を」をキャッチフレーズに日本全国へ展開を続ける大人の社会塾、熱中小学校。長野県内、また中部地方でも初の熱中小学校として開校したのが、私たち「信州たかもり熱中小学校」です。