<第2期>10月13日(土)授業①

幸せこそすべての目的

特別授業:塚越 寛 校長(伊那食品工業株式会社 取締役会長)


塚越会長は、伊那北高校に入学するが肺結核を患い3年間闘病生活を送る。中部電力に就職が決まったが肉体労働もあったため退社し、伊那食品の前身である寒天加工会社に全権社長という形で21歳に入社。負債が多く融資が受けられない状態であり人員整理も行うが、基本的には社員の幸せを第一に考え年輪経営(大きな飛躍ではなく、少しずつ大きく)を行ってきた。社員もまたそれに応えてくれて共に成長してきた。

経営者のポイントは先を見る目。寒天業界の先をみた結果である。当時の売り先は羊羹の原料が主であり、業者は和菓子店に営業をかけ、価格競争を行った結果自滅していったが、当社は研究開発に力を入れ、寒天の可能性に懸けている。まだまだいろんな可能性を秘めている。

事業を行う上では「自社製品」を持たなければいけない。下請けでは幸せ(大きく)(強く)になれない。下請けを行っている中でも自身の強みを見つけ、自己ブランドとなる商品を開発していかなければ。

その他、経営者のとしての心得、みんなが幸せになるための精神などを多くをお話していただきました。

人生はたった一度。「幸せ」が重要。
ありがとうと言われるように、ありがとうと言うように私たちも心がけたいですね。

地域の視点で考える “もうひとつの強い農業”

共生(農業):榊田 みどり 先生
      (農業ジャーナリスト・明治大学客員教授)


農業ジャーナリストとして全国各地を歩き回る中で見えてきた 地域の実情と国が進める農政について、机上の思想と現場の違いのお話でした。

地域農業の実情・課題として、地域農業の担い手不足、遊休農地の活用、農業生産・販売の仕組みの多様化が挙げられています。
長期的視点で地域農業を持続させていくためには、
・短期的な「成長」より長期的な「持続」戦略(経済と自然資源の地域循環システムの構築)
・個の「競争」より地域の「共生」志向
・農業の産業化の前に、農村集落の暮らしの幸福度(コミュニティを豊かにする農業の在り方の構築)
・生産者・地元食品業者・地元消費者の連携強化
・地域連携の中で、再生可能な地域経済を生み出す
これらを考えていくことが必要。

「二者択一」でなく「多様性」がキーワード。地域維持の視点から農業を考えることが重要だと、時間いっぱい熱く語ってくださいました。

                                        新井・酒井

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「もういちど7歳の目で世界を」をキャッチフレーズに日本全国へ展開を続ける大人の社会塾、熱中小学校。長野県内、また中部地方でも初の熱中小学校として開校したのが、私たち「信州たかもり熱中小学校」です。