今回は、レポートっぽく!
「つながりのデザイン
~人はなぜスマホを手放せないのか~」
生活:小川 克彦 先生(慶應義塾大学 教授)
小川先生の講義の中で、たくさんの今どき言葉を覚えました。そのいくつかを書き留めてみます。
1. モットーはATG。
A:明るく T:楽しく G:元気よく
ATGといえば、アートシアターギルドと思い浮かべる人は昭和20年代生まれの人?
青春のやるせなさを引きずった若者たちが街をうろついていた、そんなシーンを思い出させる映画
いっぱいあったね。
2. リア充
リアル(実際の生活)が充実している。
反対語の非リアルは、一流の会社に勤務している彼氏がいる生活、結婚して子どもが誕生して幸せな家
族がいる生活など、憧れの日々を思い描くこと。
3. みんなぼっち
若者たちのつながり意識のこと。若者たちは仲間と一緒にいるけど結局はひとりぼっち。お互いにつな
がってはいるけど、他人と結びつくエネルギーが弱い。
4. つかず離れず
この意識がSNSを流行らせている。相手を傷つけたくないし、自分も傷つきたくないので相手の心に踏
み込まない。仲間外れになりたくないし、自分が何を言われているのかいつも気になる。
結論・・・だからスマホからの脱出は無理?
「満蒙開拓の史実から学ぶもの」
社会:寺沢 秀文 先生(満蒙開拓平和記念館 館長)
日本全国から約27万人が農業移民等の「満蒙開拓団」として旧満州に渡った。全国で最も多かったのが長野県。(約3万3,000人)その中で一番多かったのが飯田・下伊那で約8,400人。全国で最も多くの満蒙開拓団を送り出した地域であった。
理由はこの地域が貧困地域であったこと、地域の行政・教育界に満蒙開拓推進論者が多かったこと等があげられる。実際に旧満州に行ってみたら、そこには家も農地もあったという現実。大切な家や土地を半ば強引に奪われた現地の人たちの悲しみと恨み。終戦と逃避行、日本政府の方針は「現地にとどまって生き延びよ」であり、多くの悲劇が発生した。
私たちは、いま・・・二度と悲しい犠牲者を出さないためにも「歴史に学ぶ」ことが必要。後世にきちんと伝えていくことこそ、明日の平和の第1歩である。物事には必ず両面がある。我々が加害者であれば、被害者もいる。我々が被害者であれば、必ず加害者がいる。2面性があることを忘れてはならない。
「地方で成功しているネットショップの紹介と分析」
社会:小林 厚士 先生(株式会社アイズモーション 代表取締役)
いよいよ先生の講義も佳境に入ってきました。実際に流行っているお店の具体例が紹介されました。成功しているお店は、それぞれの強みがあるということですね。
実際の例として
・国内シェア上位のフリーズドライメーカー ・・・現場上がりの女性スタッフがいる。新商品のテスト販
売を実施している。
・昭和29年創業の呉服屋 ・・・着物レンタル専用サイトの拡充を図る。
・ところてん販売店 ・・・商品企画力が高い。手造りところてんや、あんみつ。
・中古パソコン店 ・・・大量の商品を仕入れるための仕入れルート確保。
これらの店に共通することは、商品のニッチ化戦略。ここでしか買えないもの・他人が持っていないもののニーズを如何に生み出すか、その戦略が問われます。