『3つの幻想』~だからミスってするんだ~
社会:覺正 寛治 先生(元厚生労働省 鹿児島労働局長・人財育成コンサルタント)
人間は過ちを起こす生き物である。わかっているつもりでも、つい過ちを起こしてしまいます。その理由は先入観で物事を見てしまったり、目の情報処理能力が錯視を引き起こしたり、盲点があったりと様々です。
それでは、ミスをなくすにはどうしたらよいのか?その答えは、簡単そうで簡単ではない。人間の習性を知ったうえで対応するしかない。すなわち先入観を取り除くことに尽きるということです。
電車の運転手さんや駅員さんの、前方や機械を指差して、大きな声で「~確認、OK」という仕草を思い出してください。指差称呼というものです。それは何のためにしているのかを考えてみてください。事故を起こさないために、改めてその場で確認することが、いかに大切かということだと思います。
人は他人の話をちゃんと聞いていません。勝手に自己流に解釈して聞いています。だから聞き違いも発生します。それをなくすための方策として有効なのは、言葉を反対から読んで伝えるという方法です。ホテルや航空会社の中には予約した人の確認方法として通常の読み方と反対からの読み方でチェックしている先もあるとのことです。
つまりダブルチェックです。ダブルチェックは2人で行うものではありません。2つの方法でチェックをするということなのです。指差称呼とダブルチェック・逆読みは、ミスをなくすための大切な方法です。あなたも今から実践してみてはいかが?
どうすれば、ふるさとに住み続けられるか
-21世紀は山村の時代-
社会:髙橋 寛治 先生(地域政策プランナー)
「清内路地区が何故すごいのか」
600名足らずの小さな地区で、なぜ人口が増えているのか?
この質問に答えることは非常に難しいが、強いて答えを見つけるならば
1.市町村の下の、もう1つの自治がある。皆が平等に近い政界の中では公共の精神も一定の方向を向く。
地域の人の団結力。
2.過疎からの脱出は内側から。すべての答えは内発的に発展すること。
「企業誘致」「Iターン」「観光」は日和見であり、あなた任せの外発的であり、外からの何かに
依存したのが間違いの始まりではないでしょうか?自分たちで考え、結論を出す。
3・発展の可能性は独自の論理と実践を持つ若い人と、経済的価値から「社会システムの元気さ」
「地域住民の自発性」等の社会的価値への転換が重要。若者の存在と、考え方の転換。
4.地域の大きさや人口数が問題ではなく、「取り組み」によって地域の未来は全く違うものになる。
小さな自治の本質は、みんなが主役になって地域を考えることができるという事実。
地方のEC企業(ネット販売運営者)の今
社会:小林 厚士 先生(株式会社アイズモーション 代表取締役)
地方ECの現状は非常に厳しく、苦戦を強いられている。その理由は運営に時間を割けなかったり、大手資本企業のEC参入が非常に増えてきたこと等による。よくあるタイプは、実業がメインで本業スタッフの片手間仕事になっていたり、担当者に権限がないなどの一定の傾向が見られる。
あるべき姿が明確でない場合は、そこに到達する戦略・戦術を検討する必要がある。競合や環境分析が深く行われていない。大切なことは、テクニックだけではなく業界がどのような動きをしているか、どんな人が来ているかを知ることである。そのためにも勉強会やセミナーを積極的に活用したい。
これからネットECを考えている人にアドバイス!
1.計画書を作ってみる。道や壁が見えてくる。
2.まず大いに夢を抱く
何を売るか、売れるか
仕入れ商品の手当て、生産、製造。
初動経費と毎月のコスト
いつまでにいくらの売り上げが欲しいか、などの検討をする
3.マインドマップの作成 頭の中を見える化することが重要