5月12日(土)授業②

「農業IoTの現状と社会実装の進め方について」

共生:西岡 一洋 先生(Kisvin Science Inc. CTO)

先生の講義の中でとても印象に残った言葉があります。それは「製品を作るのに家電製品はいらない」という言葉。樹液センサーを開発して商品化を行うにしても、そこに商品価値を見出した企業は、家電製品としての利益を見込んで値段設定をするはずです。でも西岡先生は開発した樹液センサーの設計仕様を公開して、だれでも簡単に製作できるようにしました。100円ショップで購入した部品だけで、一般の商品と同様の成果を上げるセンサーができるのです。
 センサーを利用すれば、果物の糖度も収量も大幅にアップし、農家の生産性も確実に上がります!「農業こそ人類が手に入れた最初の科学」であり、将来の農業の担い手を育てることに貢献できればとの思いがとてもよく伝わりました。日本の農業の未来は明るいと思います!

「南信州でもっと素敵にいきいきと
 -持続可能な地域づくりに向けた新たな取組み-」

社会:渡邉 嘉藏 先生(前南信州広域連合事務局長)

 飯田下伊那の人口が今後30年間で約5万人減少すると予測されている中、地域が元気を持続するためには何が必要か、また何が求められるのかについて4つのコト興し(プロジェクト事業)を提案しているそうです。キーワードは農業・子ども・交流。
とても分野が広く、すべてを実行することの難しさを感じながらも❝1村1企業ダーチャ運動❞に期待されています。
地域の市町村と都市企業が1対1で継続的に連携し、相互に発展できる持続可能な地域を目指すことで、人の交流につながり、観光の発展にも寄与する。
 この地域の魅力を都市部に積極的に発信し、交流が生まれ、次の時代を担う子どもたちの活躍する南信州になることを楽しみに、できることから一歩を踏み出したい!と力強くお話をいただきました。

「インターネット通販の歴史とインターネットで
          売っているこんなものについて」

社会:小林 厚士 先生(株式会社アイズモーション 代表取締役)

 平成29年のBtoC-EC(消費者向け電子商取引)取扱額は16.5兆円にも上るとのこと、ネット通販の歴史はまだ約20年と短い期間であることを考えると、その変化のさまが いかに急であったかを感じます。
 授業後半の「現在ネット通販で売っているこんなもの勝手にベスト10」では、1位のおっさんレンタルを始め、シェルター、昔のバイクの逆輸入品、和牛1頭セット、骨壺、お棺など、どれもユニークな商品がネットで取り扱われている事実を実感できました。
「満足シェフの出張サービス」などのサービスECなどの利用もあり、今後は物を販売するだけでなく、ネット販売の世界においてサービスを売る分野も大きく広がる可能性を感じました。
まさに先生のおっしゃるように「今後もネット通販はなくならない」との言葉通りですね。

信州たかもり熱中小学校について 109 記事
「もういちど7歳の目で世界を」をキャッチフレーズに日本全国へ展開を続ける大人の社会塾、熱中小学校。長野県内、また中部地方でも初の熱中小学校として開校したのが、私たち「信州たかもり熱中小学校」です。