7月28日(土)授業⑤

小布施まちづくりの挑戦とその現在地
     -「協働」や「交流」を旗印に-

社会:大宮 透 先生(行政コンサルタント・共創コーディネーター)


Q:大宮先生の御肩書は、行政コーディネーター・ファシリテーターとなっていますが?
A: 現状を正確に把握して、より良い方向に変えていくやめに場を作り、いろいろな人の力を集結する
 という仕事をしています。
 実際には、行政が民間企業や大学・市民などの多様な主体と一緒に共創的に課題解決を実現するための
 場づくりや仕組み作りを主な生業に、長野県内外の自治体と協働の毎日を送っています。
  いろいろな組織に部分的に所属し、客観的にその地域の課題を探ったり、他主体との連携の窓口に
 なります。その人自身がすべてをやるわけではなく、組織側ですべてのプロセスを見ながら多様な人を
 巻き込み伴走しながら課題達成に取り組むという仕事です。
 
毎日の仕事は・・・
 ①人の話を聞きに行く、深ぼる(深く質問する)
 ②問題や課題の構造を見える化する(整理する)
 ③具体的なプロジェクトに落としてみる(企画する)
 ④いろいろな人にその課題を話しに行く(発信し、つながる)
 ⑤場を作り、構想やアイディアを拡げる(場を作り、つなげる)
 ⑥プロジェクトを継続性のある形にする(プロジェクトを組成し、フォローする)

Q:みんなで話す際に重要な事って?
A:イメージを共有することです。だから名前のつけ方って、とても大切です。それと合言葉。
  同じ言葉で話すということです。
 「もういちど、7歳の目で世界を・・・」っていえば、皆さんつながりますよね。

シェアリングエコノミーの衝撃

社会:重松 大輔 先生(株式会社スペースマーケット 代表取締役)


 「タクシーを電話で呼ぶのは日本ぐらい。海外では特にアジアにおいてもスマホでの対応が中心です。」という話はとてもインパクトありました。
「今どこにいて、目的地はここです。何分後に迎えに行きます。運転手は○○です。金額は~円です。スマホ決済です。」というようにタクシーを利用できるなんてすごいことだと思いませんか?
このサービスを実施しているウーバーという会社、シェアリングエコノミー(共有経済)の騎手ともいえる企業です。そしてシェアするものの範囲は、急拡大しています。
シェアするものは、5つのカテゴリーに分類されるそうです。
◆空間(ホームシェア・農地・駐車場・会議室)
◆スキル(家事代行・介護・育児・料理・知識)
◆モノ(フリマ・レンタルサービス)
◆移動(カーシェア・ライドシェア・コストシェア)
◆お金(クラウドファンディング)
モノからサービスへと世界が広がっていることを実感できることと思います。

 講義の中にあったメルカリ、この機会に是非利用してみたいと思います。そうすれば、シェアリングの世界の一端を理解できるかもしれません。扱っているものがどんな商品なのか、また、その金額はどれくらいなのか確認できればと思います。所有することから他人と共有することへの社会のパラダイムシフトがしっかりと進行していることは間違いないようです。

1万人以上の起業家を見てきたVCが語るスタートアップ最前線

ビジネス:佐藤 真希子 先生(株式会社iSGSインベストメントワークス 取締役/代表パートナー)


Q:iSGSってどんな会社?特徴(強味)は?
A:独立系のファンドで、オールジャンル・オールステージで対応。
  パートナー3人がそれぞれに決裁権を持ち、決済スピードが早い
  3人ともメガベンチャーで成長する過程を実務で経験している
  業界平均20年以上、VC経験12年以上の人脈と経験
  3人のパートナーが24時間365日サポート
  1回あたりの投資最大1億円

Q:VCのビジネスモデルは?
A:ファンド運用期間は平均7~10年。(最大期間延長2年)
  ファンドの管理報酬は一般的に2~2.5%程度が多い
  独立VC系の場合、運用者もファンドに1%出資することが多い
  短期間で爆発的な成長が期待できる企業であるかどうかを見ている

Q:スタートアップ時に大切なことは?
A:(1)ビジョンがしっかりしていること・・・やりたいこととビジネスが同じ方向を向いている
  (2)事業領域・・・企業家のビジョンを形にしているか
  (3)成長戦略の明確さ・・・企業の成長は企業家の器で決まる
  (4)マーケット分析は出来ているか・・・製品はあったらいいねというものか
  (5)チーム力・・・キャッシュフロー計画はきちんとできているか

                                                         新井

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「もういちど7歳の目で世界を」をキャッチフレーズに日本全国へ展開を続ける大人の社会塾、熱中小学校。長野県内、また中部地方でも初の熱中小学校として開校したのが、私たち「信州たかもり熱中小学校」です。